当直医殿各位
SARSが疑われる患者さんへの対応について

救急隊より下記のような患者さんの搬入依頼を受けた場合は、丁重にお断りし、都立荏原病院に搬送するよう電話で指示してください。
当院ではSARS患者さんを受け入れることはできません。
※インフルエンザと同様な急激な発熱、その2〜3日後に肺炎症状、これが典型例です。
肺炎症状と共に発熱が生じるのは別の疾患の可能性が高く、充分対応可能です。
ただし、咳を伴う方はマスクをして来院いただくか、来院されたらすぐに外科用マスクをしていただくようにしてください。対応する側もマスク、手袋を用意のこと!
※日本ではまだ一例もSARS患者は確認されていません。
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原因不明の重症急性呼吸器症候群の症例定義
○疑い例
2002年11月1日(注1)以降に以下の全ての症状を示して受診した患者さんで
・38度以上の急な発熱←これが必ず先行します。
・咳、呼吸困難感(注2)などの呼吸器症状←発熱と同時ではありません。
かつ、以下のいずれかを満たす者
・発症前10日以内に、原因不明の重症急性呼吸器症候群の発生が報告されてい
 る地域(*)に旅行した者
・発症前10日以内に、原因不明の重症急性呼吸器症候群の症例を看護・介護する
 か、同居しているか、(注3)患者の気道分泌物、体液に触れた者

(*)WHO が4月1日現在、報告されていると示した地域は、トロント(カナダ)、
 バンクーバー(カナダ)、広東省(中国)、香港(中国)、シンガポール(シンガポー
 ル)、ハノイ(ベトナム)である。

原因不明の重症急性呼吸器症候群(SevereAcuteRespiratorySyndrome;SARS )             の報告基準(4訂版、平成15年4月8日付)より
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以上、よろしくお願い申し上げます。

平成15年4月12日
院内感染対策委員長・ICD 縄 嘉津記

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  •    yucca (3月14日 12:51)

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